苦しみも微笑みに

 悲しいことやつらいことがあったとき、すぐ悲しんで、つらがってちゃいけないんだよ。そういうことがあったとき、すぐ心に思わしめねばならないことがあるんだ。

 それは何だというと、すべての消極的な出来事は、我々の心の態度が積極的になると、もう人間に敵対する力がなくなってくるものだということなんだ。

 だから、どんな場合にも心を明朗に、一切の苦しみをも微笑みに変えていくようにしてごらん。そうすると、悲しいこと、つらいことのほうから逃げていくから。

 人の運命というものは、油断すると、常に本能と手を組んで歩こうとしているものなんだ。そして、消極的な出来事は絶えず、不用意な人々の周囲を徘徊しているんだよ。だから、運命の力をほどよく統御したかったならば、自己の本能の分別ない行動を正しく統御しなきゃならない。

 苦しいとか悩ましいとかいうのは、みんな本能の踊り子に自分の心がなっていたための結果だよ。