解決策より気持ちを顧みる

 たとえば、自分が将来やりたいことを人に相談したら蹴られたり、また自分の思ったことが思うようにできなかったときなんかには、普通の人間だったら誰でも、失望や落胆があるね。そういうときに、今までと違った考え方思い方することが秘訣の第一だな、

 あなた方はたいてい、何とかして自分の現在の失望、落胆したことを取り戻そうと、その出来事なり事情を解決するほうへ手段をめぐらすことが先決問題だと思うだろう。それが間違いなんだよ。

 一番必要なことは、もしもこの出来事に対して意気を消沈し、意気地をなくしてしまえば、自分の人生は、ちょうど流れのなかに漂う藁くずのような人生となって、人間の生命の内部光明が消えてしまうということをしんから思わなきゃいけないんだよ。

 失望や落胆をしている気持ちのほうを顧みようとはしないで、失望、落胆をさせられた出来事や事情を解決しようとするほうを先にするから、いつまでも物になりゃしない。

 つまり順序の誤りがあるから駄目なんだ。いいかい、ここのところをしっかり心得ておくんだよ。

 およそ人生の一切の事件は、ほとんどすべてが自己の心の力で解決される。