絶対的な積極

 そもそも多くの人は、積極という言葉の意味を、消極に相対したものと考えています。英語で言うと、ポジティブとネガティブ、プラスとマイナスというふうに、消極に対しての積極というふうに思っている。

 だから、時によると、積極精神というのは、何か強気な気持ちでという意味にとられて、がむしゃらに強がったり、強情はって頑張るということがそうだと思っている人が多くないですか? こういうのも、もちろん積極精神の一部だと言えないこともないけれど、これはあくまでも消極に相対しているものです。だから「相対的な積極」なんであります。

 私が教える積極精神というのは、消極というものに相対した積極でなくして、「絶対的な積極」のことなんです。心がその対象なり相手というものに、けっしてとらわれていない状態、これが絶対的な気持ちというんです。何ものにもとらわれていない、心に雑念とか妄念とか、あるいは感情的ないろいろな恐れとか、そういうものが一切ない状態、決して張り合おうとか、対抗しようとか、打ち負かそうとか、負けまいといったような。そういう気持ちでない、もう一段高いところにある気持ち、境地、これが絶対的な積極なんですぜ。