信仰というものは

 天は天を信じ、神に祈るものを助ける、という言葉はどこにもありません。頼んだりする心が、人間の頭からなくなった時に、初めて宗教は、本当の文化の形態を整えるでしょう。拝むべきもの、崇むべきもの、尊ぶべきものである。だからどんな場合があっても、宗教を信仰するのは尊いよ。

 信仰というものは、崇めて尊ぶだけよ。助けをお願いするのは信仰にならないんだぜ。信仰という字を考えてごらん。信は実在を信じ、仰は崇むということだ。だから、どんな場合があっても、そんなさもしい気持ちではなく、自ら、自らを守っていけばいいんだ。

 普段、人生を生きるときに自分自身が自分自身を守る。一番の心がけとして、どんなことがあろうとも、自分の生命の状態に対して、消極的な方向から、これを表現する言葉を使わないようにすることだ。