心の態度で

 古い諺に、「陽気の発する処金石また透る」というのがありますね。この言葉こそ人々に、「まずその心を、どんな場合にも消極的にしてはいけない。あくまでも積極いっぺんとうで人生に邁進せよ。そうすれば、そこに成功があり、成就があり、健康があり、長寿があるぞ」と示唆している尊い言葉であります。

  だいいち論より証拠です。病のとき心がもしも病に負ければ、治る病も治りはしません。反対に、医者がさじを投げ、だんぜん治らないと決められたような病でも、心が病に打ち克っているような、積極的精神の状態であると、その病が治らないまでも、医者がびっくりするほど長生きをするというような場合が、実際にしばしばあるものです。

 それからまた、運命に虐げられたときでも、やはり同じ結果がそこにくる。心がそれに打ち克てば、その人はその運命を乗り越えることができますけれども、心が万が一それに負けてしまえば、その人は哀れ憫然、再びその運命から立ち上がることができない。何のことはない、自分で落っこちたらいいような大きな穴を掘って、自分で落っこちているのと同じ結果をつくっちまう。

 考えてみてください。心の態度がそうした大きな結果を、よいほうにも悪いほうにもつくるということを。