すぐれた感覚をつくるには

 自分を考えるときに、身びいきややせ我慢は駄目よ。これは一番の禁物。静かに自分自身、自分は気が弱いか、神経過敏か、つまんないことを気にするか気にしないかってことを、考えなさい。万が一、俺は神経が過敏だとか、どうも気の弱いところがあるというふうに思う人は、精神に外界の印象を受けるとき、特別入念に吟味して、取捨分別を完全にしなきゃいけないんです。

 その入念な吟味、外界の印象に対する取捨分別を厳格にすることが、勘をよくする、五官感覚の作用を優秀化するのに一番必要な手段なんだ。

 何にも吟味しないで無茶苦茶に取り入れていると、その結果、精神内容は常に乱雑不純潔になって、当然心の力の働きも、その程度を極めて低くしてしまうんだ。

 我々の人生の周囲に存在するすべての事柄は、取り入れ方がよけりゃ、我々の心の力を非常にすぐれたものにするけれども、反対に取り損なうと、抗議の方面へと動き出すんですよ。

 ただでさえ、現代のマスコミ時代というものは、もう消極的な事柄がとても数たくさん存在しているんだもの。