心の手入れ

 女の人は朝起きるとすぐに、どんなへちゃでも顔の造作を直すために鏡の前で一生懸命、そらもう低い鼻をぶったたいたり、言っちゃすまないけど、いろいろなさるでしょう。なさっていいですよ。決して悪いとは言わない。

 それと同じように、心もやったらどうだい、心も。心なんてのは、もうきたない糞溜めのなかにつけてるようにしておいて、顔ばっかり一生懸命べたべた叩いたって一体何になるんだい?男もそうだぞ。女ばかり言ってるけど、男の方は無傷だと思ったら大間違いだぞ。

 ダイヤモンドの原石を見ると、まっ黒けの墨のかたまりみたいだろ。あれを磨いてるとあんな光が出てくることを考えてみろ。心はもっと偉大な輝きをもっているんだから、どんな場合があっても理屈付けちゃいけないの。

 病のときにはよりいっそう、不運のときにはよりいっそう心を積極的にするようにしなさい。人がなんと言おうと、そうするのが当然だと。