無碍自在

 常日頃、気を散らさないで物事を行う心がけを実行してますと、習うより慣れろで、どんな複雑なことに出会っても、いつもはっきりと澄みきった気持ちで何の渋滞もなく、片っ端からばくばく片付けていけるようになる。

 また、そういう気持ちをもっている人間には、どんなことがあっても面倒くさいってことはないんであります。つまり、トラブル、騒ぐという気持ちはどんな場合があっても感じません。することなすことすべて楽しみに振りかわっていく。お経に書いてある「無碍自在」というのはこれなんです。何にもとらわれていない。

 よい習慣をおつけなさいよ。日にたとえ一時間でも二時間でもいいから、この時間だけはと、何の汚れも濁りもない澄みきった心でやろうぞ、という習慣を。そういう習慣の生活をするようになると、心の状態に何とも言えない余裕が出てくるんですよ。どんな場合にも慌ても驚きもしない。どんな用事の多いときでも、忙しくてたまらない、なんてことは言いませんよ。

 はっきりした気持ちでいくと、心が物にとらわれないで、心の前に現れたものをみんな心のなかに受け入れる。これがコンセントレーション「集中」なんだ。