正しい向上の希望

 心のなかに常に正しい向上の希望をもたない人間は、流れない水に等しく、その人生に何の変化もなきゃ、また運命のごときも何のことはない、蓋をした壺のなかに入れておかれるのと同じで、さらに少しの意義も発揮しない。

 どうだい?青年のなかにも、ただもう生きていられるから生きている、まあどうにかなるだろうというような気持ちでもって生きてる人がないか。

 よく学生に「おまえ、将来何になるの」と聞くと「まだ決めてません」と答える人がいるでしょう。厚かましいよ。決めてないで生きてる。よくまあ厚かましく、決めないで生きていられると思うんだけれども、そういう人が多いんだよ。

 青年の間は、心のなかに常に正しい向上の希望をもって歩かなきゃ駄目だよ。偉大な発明、偉大な発見、あらゆるすべてのこの地球上における人類の進化、向上は、夢をもった人間がこれを現実にし、そして、その結果、人間の世界によい方向を与えてるじゃないか。