心とは広大無辺なるもの

 この広大無辺といわれる大宇宙。およそ大宇宙というものは、この世の中で一番大きなものと誰でも考えている。とにかく、果てしのわからない大きなものなんだからね。

 しかし、その果てしのわからない大宇宙よりも、人間の心のほうが大きいんだぜ。

 あなた方が晴れた夜、星のきらめく空を見ただけでも、見上げている空は大きいものの、見ている心のほうはそれより大きいじゃないか。月を見てたたずめば、心は見つめられている月よりもさらに大きいことを考えられやしないか。星を見てたたずんでいるときに、その星を見て考えている心のなかは、その大きなものを相手に考えられるんですから、それ以上大きなものじゃないか。という簡単なことを考えただけでも、いかに人の心が一切を凌いで広大無辺であるかということがわかってくる。

 思いを深くして考えてごらん。この幽玄微妙な神秘の数多い世界のなかで、人間の心だけにこうした尊い偉大な働きが与えられてあるのはなぜかといいうことを。