心にないことは生じない

 こんなこと考えたことあるかな? 何でも「自分に責任はない、あいつが悪いんだ、こういうことが悪いんだ」といって、責めを他に負わせようとするのが普通の人間の常識じゃないか・・・・・・

 およそ人間の身の上には、その人の心のなかにないことは生じないんだぜ。みんなこれがわかっていない。思ってもいなかったことが、現実の自分の人生にできあがったといっても、それを自分が無意識的に思っていたことに気がつかないで、意識的に思ったこと以外には思ったことじゃないと、こう思ってる。

 だから、実在意識が、感覚的に思ったことだけが思ったことで、感覚できない潜在意識のなかで描かれた絵図が、現実の格好を浮かびだしてきた場合には、ちっとも自分には責任がないと感じる。要するに無意識の意識がその原因をなしているんだ。

 人間の身の上には、その人の心のなかにないことは生じない。言い換えると、すべての出来事は、心の内部から、自分が知る知らざるとを問わない、心の内部から揚げられた合図によってつくられる。

 我々人間の生きている背後には、終始そこに、その人の思い方のとおりに物をつくろうとする力が控えてるよ。現象の背後には必ず実在あり、ということだ。