真理を自覚する

 本来人間は、改めて真理をいろいろ説き聞かされるまでもなく、この世に生れ出たときから、絶えず真理に接し、真理のなかで生きているのである。

 しかし、ちょうど魚が水のなかで生きていながらそれを知らないのと同様に、真理の中にいながら、この心理をなかなか自覚することができないのは、要するに心の中に雑念妄念があるためであり、本当に心が清い状態であれば、真理はすぐに発見できる。

 ちょうど頭の上から帽子をかぶせられているように、きれいな心の上に雑念妄念がおおいかぶさっているために、真理の中に生きていながらその真理を悟ることができない。