理性の判断は相対的である

 理性の判断するところのものは、ありふれた常識の判断や、軽率な感情本位の判断よりは、はるかに、論理的価値の高いものを多く保有しているには相違ない。

 が、しかし、いかにその判断が、論理的に的確厳正であろうとも、所詮、理性判断なるものは、厳格な意味で論定すると、どこまでいっても「相対的」で、到底本心良心の許諾の如く、絶対的なものではあり得ないのが真理である。